タイタニックはもう氷山衝突前にさっさと寝た船長の「〜という夢を見たのだよ」というオチでいい……。
なんだこれ、こんなに水が恐ろしく感じられる映画だったのか。なんだこれ。後半はまるで水が化け物のようでした。
以下私の好きなシーンです。ネタバレしかございませんので、未視聴の方はどうぞお気をつけ下さい。
<好きなシーン>
・三等船室での酒宴騒ぎ。少女と踊るジャック。ローズと交代しようとする彼へふてくされる少女に微笑んで一言「本当の彼女は君だよ」笑う少女。
・楽団のシーン。「どうせ食事中も誰も聞いていなかったじゃないか」なんて、パニックを少しでも収めるため楽器を弾き続ける演奏者。
・電気を絶やさないために最後まで命を張る労働者。その後、感電死。
・パニックになる人々を思わず拳銃で撃ち、同僚に白い目で見られながら(ここの背景の人達の演技がよいです)唖然と自殺するクルー。
・そ知らぬ顔で救命ボートに乗り込む挙動不審の出資者の男(で、あっているのでしょうか?)ここで救命作業に追われるクルーと目が合うところがよい。
・沈んでいく船の時計を合わせる設計者。
・沈んでいく船の中、一つのベッドで寄り添う老夫婦。
・沈んでいく船の中、子供に寝物語を語るお母さん。
・船が沈む直前の船尾、おびえるローズとおびえる見知らぬ女性の目が合うシーン。
・キャル(婚約者)の笑えるほどの非道ぶり(札束が駄目ならとそこらに居た子供をだしに救命ボートに乗り込み、他者を蹴落として生き残ろうとする様。嫉妬に狂い拳銃片手に追っかけてくる場面など、あほボン(人間くささ)が炸裂しており物語の登場人物としては最高です。いいよいいよー)
・崩壊していく豪華客船からぱらぱらと零れ落ちていく人々。引きの映像で容赦なく亡くなっていきます。
・いよいよ極寒の水に放りこまれたローズ。その表情のアップから徐々に引いて、群集全体を写すカメラワークは本当に神。海に投げ出された無数の人の起こすもがきで海面が白く波立つ、ものすごい映像です。こわいよ。
・ローズを浮き輪代わりに使おうとするパニックになった男。
・ジャックとの「どんなに絶望的でも生きることを諦めない」という約束。チープであるが良い。良いよ!
・人々が氷点下の海に凍り、それらを掻き分けるよう静まりかえった場に戻ってくる一艘の救助ボート。「遅すぎたんだ……」
・瀕死のローズの頬を照らす光。
・しかし遠ざかっていく舟。
・死んだクルーが銜える笛を取り、自分の生存を知らせるローズ。
最後の箇条が特に好きです。笛の音が胸に迫る迫る。
前半のロマンスがあるからこそ、後半のじわじわと混沌としていく様が引き立つと申しますか……いや、やはり船長の夢オチでいい。氷山回避してくれよー、もしくは船員に救命の心得を叩き込んで救命ボートの収容力を100%越えさせといてくれよー頼むよー。
ところで作中、ローズが遠まわしに自分のことを17歳って言っていたような気がするのですが、そこのところどうなのですか……発育が素晴らしいな!